ケフィアの種類を解説!
たくさんの乳酸菌が含まれており、健康にも美容にも良いというケフィア。今回は、その種類についてお話しします。
ウォーターケフィア、ミルクケフィア、どちらも乳酸菌と酵母菌を含んだ、健康に良い飲み物です。
作り方も似ていますが、ベースとなるものに違いがあるので、その味わいにも違いが出てきます。どちらもさっぱりして美味しい飲み物なので、ぜひご自宅で作ってみていただきたいです。
ウォーターケフィアとは
ウォーターケフィアとは、「ウォーターケフィアグレインズ」と呼ばれる菌を元に発酵させた飲み物です。
発酵飲料なので、腸内の善玉菌が増え、便秘の解消はもちろんのこと、免疫力向上などの効果も期待できます。
ウォーターケフィアはどこで売ってるの?
ウォーターケフィアを飲んでみたい!と思ってスーパーなどで探してみても、見かけたことはないでしょう。残念ながら、ウォーターケフィアのドリンクは販売されておりません。
欧米では完成品を手に入れることもできるのですが、日本では販売できないのです。それは、法律の違いがあるからです。
日本では飲料を販売する場合、密閉した容器で販売しなくてはなりません。
しかしウォーターケフィアは発酵飲料ですから、炭酸ガスが発生します。密閉すると容器が破裂してしまう恐れがあるため、完成品を販売することが難しいのです。
ですので、ウォーターケフィアを試してみたい方は、ご自宅で発酵させて飲むことをおすすめいたします。
ウォーターケフィアの作り方
ウォーターケフィアは、グレインズと呼ばれる種菌を使って発酵させます。海外では粉末タイプもありますが、日本ではほぼ見かけません。
グレインズが手に入れば自宅で作ることができるので、ぜひ手作りにチャレンジしてみてください。
<揃えるもの>
- 清潔なガラス容器
- ウォーターケフィアグレインズ
- 水
- 砂糖
- キッチンペーパー
<作り方>
- 1.消毒したガラス容器に水と砂糖を入れて、よくかき混ぜます。
- 2.砂糖が溶けたらウォーターケフィアグレインズを入れます。
- 3.密閉しないようにキッチンペーパーなどで蓋をします。
- 4.直射日光の当たらないところで24時間〜48時間発酵させます。
- 5.グレインズから泡が発生し、お酢のような香りがしたら一次発酵完了。
- 6.別のガラス容器に、一次発酵が終わったウォーターケフィアを濾して入れます。
- 7.ジュースや果物など好みの味になる糖分を含むものを加えて二次発酵させます。
※ kefirkoのケフィアメーカーでもウォーターケフィアの発酵をさせることができます。
完成した一次発酵水に蜂蜜やフルーツジュースを混ぜて出来たてのケフィアを楽しむこともできますが、しゅわしゅわ感を強めたい場合は、二次発酵をさせることをお勧めします。
できれば二次発酵までさせた方が、ウォーターケフィアの美味しさをさらに楽しむことができると思います。
ウォーターケフィアを作るときの注意
一次発酵の時には空気を取り込む必要があるため、瓶を密閉しないようにしてください。逆に、二次発酵のときにはしっかりと蓋をしておくと、シュワっと感がアップしたドリンクになります。
グレインズを入れたり濾したりする時には、ガラスや木、プラスチック製のものを使い、ステンレスなど金属製のものは避けてください。ウォーターケフィアグレインズは金属とあまり相性が良くありません。
また、発酵時間は季節によって調整します。夏は気温が高くて発酵が早く進むので、24時間ほどで出来上がりますが、冬は48時間ほどかかります。
ミルクケフィアとは
ミルクケフィアとは、酵母菌と乳酸菌で発酵させた乳飲料です。
ヨーグルトとよく混同されますが、ヨーグルトは乳酸菌のみで作られるので、ケフィアとはまた違うものです。
ミルクケフィアも市販していない
ミルクケフィアもウォーターケフィア同様に、発酵が進んでいる状態では密閉して販売できないため、完成品をスーパー等で見かけることはありません。
試したい場合には、サプリメントでとるか、自宅で発酵させることになるでしょう。
ミルクケフィアの作り方
ミルクケフィアにも、グレインズという種菌があります。これを、牛乳の中に入れて発酵させます。
Kefirkoのミルクケフィアに関しては、乾燥タイプのグレインズですので、まず牛乳につけて活性化させます。
1.清潔な瓶にグレインズと牛乳を入れて24時間おき、一度越してもう一度牛乳につけます。
この過程を1週間ほど繰り返し、グレインズを活性化させます。
※活性化に使用した牛乳は、加熱することで調理等に使用可能です。
2.活性化が完了したグレインズを牛乳につけて、24〜48時間おくと発酵完了です。
3.できたミルクケフィアはグレインズを濾して、飲んでください。濾したグレインズは牛乳につけておけば、また発酵させることができます。
ミルクケフィアについてはこちらの記事「ミルクケフィアとは?」でも詳しく解説しています。
含有している菌や栄養の違い
ウォーターケフィアとミルクケフィアは何が違うのか、ケフィアグレインズの種類が違います。
ウォーターケフィアグレインズは透明または半透明の細かいナタデココのような見た目。きび砂糖を使うと茶色っぽくなるなど、培養する糖分によって菌の形や色が変わることもあります。
それに対してミルクケフィアは白っぽい見た目をしています。種類の違うものですので、ウォータケフィアグレインズを牛乳に入れても、ミルクケフィアにはなりません。
ウォータケフィアは水と砂糖で発酵させるので、発酵させるベースが違うため、ミルクに含まれるプロテインやカルシウムなどの栄養素は入っていません。
乳酸菌、酵母菌、ビタミン類など腸内環境を整える栄養素は、どちらにも入っています。
ただ、発酵の過程が違います。ウォーターケフィアは砂糖を、ミルクケフィアは牛乳の中の乳糖を分解して発酵します。
泡が穏やかな炭酸飲料のような飲み口が好みならウォーターケフィア、さっぱりとした乳酸菌飲料が好みならミルクケフィアが良いでしょう。
まとめ
ウォーターケフィアとミルクケフィアの大きな違いは、元になる種菌(グレインズ)の違いと、ベースになるのが水と砂糖か牛乳か、という違いがあります。
どちらもグレインズを手に入れれば、自宅で発酵させて楽しむことができます。グレインズの管理をしっかりしていれば、半永久的に発酵させ続けることも可能です。
ウォーターケフィアは砂糖を、ミルクケフィアは乳糖を餌に発酵していきますので、出来上がりの味わいも違いますので、両方作って飲み比べてみるのも良さそうですね。
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