BPAフリーとは?食品の保存容器・食器プラスチック包装等の安全性について
近年は健康を意識して、スーパーでは無農薬野菜や有機栽培といった安全性の高い自然食品を選んでいる方が増えている傾向にあります。
自然食品は一般的な食品と比べて栄養価値が高く、消化しやすいメリットがあり、免疫力を高めてくれるので、家族の健康のために優先的に選んでいる方もいらっしゃるでしょう。
その一方で、食品を保存する容器や食器、またスーパーのプラスチック包装された食材に有害物質の溶け出すといったリスクが指摘されているのをご存知ですか?
自然食品は多少お金がかかっても、食品の包装や保存容器はなるべく節約したいと考えがちですが、間接的な有害物質のリスクも考える必要があります。
そこで今回は、食品の包装や保存容器、食器における間接的な有害物質のリスクと安全性、「BPAフリー」についてご紹介しましょう。
食品の包装や保存容器、食器における間接的な有害物質のリスクと安全性
スーパーでは多くの野菜や果物、肉や魚などの生鮮食品はプラスチック製の容器に包装されており、ビニール袋もよく使用されています。
最近は、100円ショップやホームセンター、家具店でもお手頃価格で便利な食器類が多く揃っていますので、家庭では安価な陶器製の食器や小鉢、マグカップを使っている方も多いでしょう。
※プラスチック製の原材料表示はポリプロピレン・メラミン・ポリカーボネートなど
実は食品を包装するプラスチック素材や安価な食器から有害物質が溶け出されて、間接的に健康被害を及ぼす可能性があると指摘されています。
例えば、ポリプロピレンなどの素材でできたプラスチック製の食器は、食器を柔らかく保つ可塑剤、耐熱性を高めて劣化を防ぐ安定剤、界面活性剤など、様々な添加剤の健康リスクです。
プラスチック製の食器は軽くて熱が伝わりにくいため、子ども用の食器にも多く使われていますが、熱い食材を入れると原料から有害物質が溶け出してしまうリスクがあります。
近年は環境ホルモン(内分泌かく乱物質)の一種であるビスフェノールAが溶出しやすいとも指摘されており、子供のアレルギー体質の原因になるとも言われています。
さらに、プラスチック製の食器は表面に傷がつきやすく、高温殺菌の温度でも耐久性が低いことも取り扱いに注意が必要です。
陶器・磁器・ガラス・強化ガラスの安全性は?
プラスチック製の容器は避けて、陶器やガラス製を選べば大丈夫と思っている方も安心してはいられません。
最近、日本で販売されている安価な食器やマグカップ、箸などは産地が中国の製品が多くあります。一部の陶磁器は色の見た目をよくするために艶出しの加工がされています。
粗悪な陶磁器に熱い食材を入れたり、マグカップでホットな飲み物を入れると、鉛やカドミウムなどから毒性が溶け出し、健康被害のリスクがあるので要注意です。
また、知らず知らずに長期的にそのような食器やマグカップを使っていると、神経や腎臓を傷つけて、慢性の中毒を引き起こすリスクや腎障害、消化器系、発がん性などにも影響を与える可能性も指摘されています。
実際に、中国の国際食品包装協会は、 装飾や色鮮やかな食器には含有重金属が基準値を超えているリスクが高いため、消費者に避けるように警告を鳴らしているほどです。
また、安価なガラス製や強化ガラスにおいても毒性がある鉛やカドミウムが流出するリスクがあることが分かっています。
これにより、日本では2008年に食品衛生法に基づく食品・食品添加物等の規格基準の一部が改正され、陶器・磁器・ガラス製食器類の鉛やカドミウムの溶出量が制限されています。
安全性の高い表示『BPAフリー』とは?
プラスチック製だけでなく、陶器や磁器、ガラス製の食器類までも100%安心と言えないと聞くと、一体何が安心して使える素材なのか悩んでしまうかもしれません。
そんな一つの目安となるのが「BPAフリー」表示のある素材を使った容器を選ぶことです。
「BPA」とは、化学物質「ビスフェノールA」の略称で、プラスチックを製造する際に樹脂の原料として使われてきた添加物です。ポリカーボネートやエポキシ樹脂などのプラスチックの原料です。
参考サイト:ビスフェノールA|国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/anzen/joho/joho03.htm
90年代後半になると、アメリカでは身の回りのプラスチック製の食器や食品の包装や飲料ボトルに含まれている「BPA」は様々な健康被害を引き起こすとして問題視されるようになったのです。
実際には米疾病管理センターの調査によれば、成長の低下、代謝機能の低下、乳がんや前立腺がんのリスクが指摘され、日本の食品安全委員会でも同様の調査が行われました。
BPAが含まれる容器を加熱したり、電子レンジで温めたり、酸性の食品に触れると、食品にBPAが漏れ出して、体内でホルモンや代謝に影響すると判明したのです。
各国の規制はバラツキがありますが、世界全体では容器に「BPA」を含まない「BPAフリー」の流れが進んでいます。
日本においては乳幼児向け製品に「BPAフリー」の表記をする容器が増えてきており、レジ袋が有料化されるなど、プラスチック製を減らす動きが活発化しています。
その一方で、「BPAフリー」の安全性については賛否両論あり、BPAの代替物質であるBPS(ビスフェノールS)やBHPF(フレオレン-9-ビスフェノール)を使った製品の安全性も問題となっています。
そのため、「BPAフリー」表示の製品であれば100%安全という保証はなく、食品容器から食品へ溶け出した化学物質は極めて微量なため、健康問題にはならないという意見もあります。
まとめ
今回は「BPAフリー」と食器類から出る有害物質のリスクについて見ていきました。日常の食生活ではプラスチック包装された食品の摂取量を減らし、生鮮食品を選ぶようにしましょう。
当サイトで取り扱っているDIY発酵メーカー『Kefirko』の容器は安全性の高い「BPAフリー」を使用しており、安心してお召し上がり頂けます。
ケフィアやヨーグルト、コンブチャは発酵の過程で酸が高くなるため、プラスチック製品で発酵させるのはなるべく避けていただき、安全性の高い専用の容器を使用して作ることを推奨します。
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