美や健康を保つ目的で、積極的に発酵食品を取り入れる人は多くいますが、具体的にどんな作用があるのか、何に良いのかを知っておけば、ますます発酵食品が好きになるかもしれません。今回は、発酵食品にどのような美容・健康効果があるのかを掘り下げていきます。

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発酵食品ってどんなもの？

発酵食品とは、酵母や麹菌、乳酸菌などの微生物で食品を発酵させて、栄養価・うま味・保存性を高めた食品です。誰もが知るヨーグルトやチーズ、味噌や醤油、納豆なども発酵食品ですので、食べたことのない人はいないでしょう。日々の食事に取り入れるだけで、生きた菌が、私たちの美や健康を増進させてくれる頼もしい味方なのです。

美と健康を促進する発酵パワー

発酵食品は、菌によって様々な嬉しい効果をもたらしてくれます。その中でも代表的なものをご紹介しましょう。

腸内環境を整える

消化吸収を促進したり免疫力をアップする「善玉菌」と、普段は害はないものの体が弱っているときには悪玉菌の味方をする「日和見菌」、発がん性物質や毒素を発生する「悪玉菌」など、私たちの腸内には様々な細菌が存在しています。その3つの菌の中で、体に悪影響を及ぼす悪玉菌は、食生活だけでなく加齢とともに増殖します。

 

そんな腸内を正常に整えてくれるのが発酵食品。善玉菌を増やして、悪玉菌などを抑制することで、私たちの美や健康と密接に関係する腸内環境を整える働きがあるのです。

生活習慣病を防ぐ

病気を引き起こすウイルスや細菌、病原体から体を守ってくれる免疫機能。目や鼻、口などから入ってこようとするウイルスなどには、粘膜免疫が働き、体内への侵入を防御します。また、体内に入り込んでしまった場合には、全身免疫が活躍。細菌やウイルスなどを攻撃し、体を正常に保ちます。

 

風邪を引きやすい人や疲れやすい人、肌荒れや口内炎ができやすい人は免疫力が低い可能性が。発酵食品に腸内の環境を整える働きがあると言われているのは、免疫細胞の実に70％以上が腸内に存在するためです。

免疫力をアップする

生活習慣病とは、肥満や高血圧をはじめ、がんや心疾患、糖尿病など、食事や生活する上でのあらゆる習慣が原因となって発症する病気です。多くは、免疫が下がることで病気に対する抵抗力が低下するため、免疫細胞を活性化することのできる発酵食品が有効なのです。また、納豆や味噌などの大豆の発酵食品は、動脈硬化を起こす悪玉コレステロールを抑制、高血圧を予防するなどの効果もあります。

美肌をつくる

腸内環境の悪化が、肌トラブルと直結しているのをご存知ですか？腸内のバランスが崩れ、悪玉菌が増殖すると、有害物質が発生し、血管を通って全身を駆け巡ります。そして最後には、肌に影響が現れるのです。便秘が続くと肌が荒れたり吹き出物ができたりすることがありますが、それも腸内環境の悪化が影響しています。

 

発酵食品によって肌トラブルを解消し、美肌を目指すことも難しくはないでしょう。また、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの大半が、腸内で作られています。腸内環境が整うとセロトニンの分泌量が増加し、幸福感が得られるとストレスから開放されるため、顔色や表情にまで変化が現れる可能性も。

まとめ

発酵食品は腸内環境を整えることで、私たちの美や健康を支えてくれています。腸内の悪玉菌を抑制し善玉菌を増やすことで、免疫力がアップ。伝染病や生活習慣病などに負けない強い体を作り上げます。

 

また、悪玉菌が作り出す有害物質が肌のコンディションに大きく影響するなど、腸内の環境が、美や健康と密接に関係していることがわかりました。発酵食品を毎日の食事に取り入れて、健康的な毎日を過ごしたいものです。