冬の寒い時期は、できるだけ暖かくして過ごしたいもの。体に良い発酵食品も、冷たい状態で食べるよりも、体の中から温めながら食べたいという方も多いのではないでしょうか。今回は、寒い冬に食べたい、発酵食品のあったかメニューをご紹介します。

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体を温めると腸の動きが正常に

体が冷えると、腸の働きが鈍くなり、免疫力が低下します。これは免疫細胞の7割が腸に存在しているためで、免疫力の低下は病気に対する抵抗力が落ちるということです。そうすると、風邪をひきやすくなるほか、不眠や頭痛、肩こり、疲労感、便秘などの体の不調を招く恐れがあります。こうした免疫力の低下を防ぐには、食べ物で体の中から温めるのが有効です。

あったかメニューで使える発酵食品とおいしい食べ方

腸を温めるのにもっとも効果的な方法は、温かいものを食べること。それが腸の動きを活発にしてくれる発酵食品なら、更なる効果が期待できます。

味噌

味噌を使う料理で一番に思い浮かぶのが味噌汁ですが、一人暮らしの方は、一人分だけをつくるのは面倒ですよね。そんな方は、「味噌玉」をたくさん作って保存しておけば食べたいときにすぐに食べられるので便利です。

 

作り方は簡単で、味噌とお好みの具を合わせてラップにくるむだけ。味噌の量は、小さじ2〜大さじ1程度ですが好みの味に合わせて加減してください。食べるときはお湯をそそぐだけですので、煮えにくい野菜はあらかじめ火を通しておきましょう。保存できる期間は冷蔵で1週間、冷凍する場合は1カ月ほどです。

納豆

納豆菌に含まれるナットウキナーゼは、血栓の主成分であるフィプリンを溶かす働きがあります。しかし、熱に弱く50度を超えると菌の力が弱まり、70度を超えると死滅してしまいます。そうは言っても、納豆ご飯だけでは物足りない…そんな方には、「温やっこの納豆のせ」がおすすめです。

 

豆腐を耐熱皿にのせてレンジで3〜4分ほど温めたら、水を切ります。納豆はよく混ぜてからタレや醤油などでお好みの味付けをして、豆腐にのせたら完成です。納豆にはじゃこや大根おろし、キムチなどを混ぜてもOK。

キムチ

キムチの乳酸菌には免疫力アップ、カプサイシンには血流を良くして体を温める効果があります。寒い季節だからこそ、すすんで食べて体を温めましょう。「キムチのチーズリゾット」は時間も手間もかかりませんが、癖になる美味しさです。

 

フライパンにバター（5g）を熱し、食べやすい大きさに切ったベーコン（1枚）を炒めます。そこに牛乳（150cc）と鶏ガラスープの素（少々）、ごはん（茶碗1杯）を加えて煮立ったら、粉チーズ（大さじ1）とキムチ（25g）を加えてひと混ぜし、塩コショウで味付けをしたらお皿に盛り付けましょう。

酒粕

酒粕とは、酒を作る際に発酵したもろみを絞ったあとの残りカスのことで、ビタミンやミネラルなどの栄養がたっぷりと含まれている上、体を温める効果も。寒い冬にいただくと体がポカポカする、酒粕を使ったメニューと言えば「粕汁」ですね。

 

大根、人参、ごぼうなどの根菜類、油揚げやこんにゃくなど、お好みの具材を短冊切りに。塩鮭の切り身は人数分用意します。だし汁を火にかけて、火の通りにくい順に具材を入れて煮込んだら、味噌で薄めに味付けをします。そして酒粕をだまにならないようにお玉の中で溶かしたら完成です。酒粕の量は、2人分で50gを目安に、味を見ながら加減すると良いでしょう。

まとめ

体が冷えると、免疫細胞の集まる腸の動きが鈍くなるため、免疫が低下し風邪をひきやすくなったり、体の不調を招いてしまいます。温かメニューを参考に、温活で体の冷えを取り除きましょう。体を芯から温めることで、腸が動き出し、免疫を高めてくれるでしょう。