体内に届くことで、腸内環境の改善に役立つことや免疫力アップにも効果を発揮すると話題の健康食品「ケフィア」。私たちが日常的に食べている「ヨーグルト」と、見た目がよく似ていますが、味や効果に違いはあるのでしょうか。この記事では、ケフィアとヨーグルトの違いや、ケフィアの特性について、ケフィアを知らないという方にも分かりやすく解説します。ぜひ最後まで読んでくださいね。

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ケフィアとは？

ケフィアとは、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方、チベット、モンゴルなどの地域で古くから食べられている発酵食品です。ケフィアという名前の由来は、スラブ語のKeif「幸福・良く生きること」や、トルコ語のKeyif「気分が良い」だと言われています。

 

ヨーグルトと同じ乳製品の仲間で、腸内環境の改善や免疫力アップに役立つと今話題の食品です。複数の乳酸菌と酵母がほどよいバランスで発酵したもので、善玉菌の働きを助けてくれるので、さまざまな効果が期待できます。

ケフィアの菌って？

原料や見た目など、似たところの多いケフィアとヨーグルトですが、最も大きな違いは発酵時の菌の種類です。ケフィアが発酵するのに必要な菌が、「乳酸菌」と「酵母菌」です。

乳酸菌とは？

乳酸菌は、私たちが生きていくうえで必要不可欠な微生物です。チーズ、味噌、漬けものや醤油などを作る工程にも関わっています。人間の体内にも元々存在しており、体内バランスを整えてくれるのに役立ちます。

酵母菌とは？

酵母菌は、イースト菌とも呼ばれるもので、パンや酒、味噌など、発酵食品を作る過程で用いられます。体内での発酵に伴って、不要なアルコールや炭酸ガスを排出してくれます。さらに同時に「酵素」も作り出してくれるという、美容や健康にうれしい微生物です。

ケフィアと普通のヨーグルトの違いは？

見た目がよく似たケフィアとヨーグルト。発酵の仕方や味の違い、気になるそれぞれの効果について解説します。

共生発酵と単独発酵？

ケフィアとヨーグルトの大きな違いの一つに、発酵の仕方が挙げられます。ケフィアは共生発酵、ヨーグルトは単独発酵です。それぞれの発酵の種類とその特徴について見てみましょう。

共生発酵

ケフィアは、酵母と複数の乳酸菌で発酵させる「共生発酵」です。単独発酵のヨーグルトよりも菌の数が多いので、自分に合った乳酸菌に出会う確率が高まります。

単独発酵

ヨーグルトは、乳酸菌1～2種類のみで発酵させる「単独発酵」です。そのため、ケフィアよりも酸味が強く、菌の数も少ないです。

ケフィアとヨーグルトの味は違う？

発酵の方法が違うことから、ケフィアとヨーグルトには味の違いがあります。手作りしたケフィアの味を、市販のヨーグルトと比較してみましょう。

 

・ヨーグルトよりもやわらかく滑らかな食感。
・ヨーグルトよりも粘度が低く、さらっとしている
・ヨーグルトよりも酸味がまろやか
・シュワっとした炭酸感がある。
・ほのかにイースト発酵の香りがする。

ケフィアとヨーグルトの効果の違いは？

ケフィアもヨーグルトも「発酵乳」なので、

 

・腸内環境を整える
・抗炎症作用
・免疫力アップ

 

など、様々な効果をもたらしてくれます。ただし、これらの効果が十分に発揮されるのは、自分と相性のいい乳酸菌に出会えた時のみなんです。人の体内に存在する細菌の種類やその組み合わせは一人ひとり違います。つまり、どの乳酸菌が有効なのかはその人によって異なるので、一概には言えません。

 

できる限りたくさんの乳酸菌を摂取することで、自分の体に合う菌に出会う可能性を高められるので、健康や美容効果を最大限に得たい方は、菌の数が多いケフィアを摂取することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。ケフィアとヨーグルトの違いについて説明しました。一見すると、ケフィアはヨーグルトとよく似た食べ物ですが、ケフィアには、ヨーグルトよりもたくさんの種類の酵母や乳酸菌が含まれており、うれしい健康・美容効果もたくさんです。

 

ケフィアの特性上、日本のお店ではケフィアヨーグルトの完成品を買うことはできませんが、種菌さえ手に入れれば、自分でも意外と簡単に作ることができます。気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。