健康志向の高い人々の間で話題のケフィアは、世界三大長寿地帯の一つとして知られる、コーカサス地方発祥の発酵乳です。何となく健康に良さそうな気がするけれど、実際の効果については分かっていないという方も多いのではないでしょうか？今回は、ケフィアを飲むことでもたらされる健康効果や美容効果など、様々なメリットについてご紹介します。

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ケフィアとは？

ケフィアとは、世界三大長寿大国として有名なロシアのコーカサス地方で伝統的に食べられてきた発酵乳です。本場ロシアでは、ケフィアグレインズと呼ばれる、乳白色のカリフラワーのような形をした種菌を家畜の乳に入れることで、ケフィアを作ります。ケフィアグレインを正しく管理して牛乳を継ぎ足すことで、半永久的にケフィアを育てることができます。

 

ロシアのほとんどの家庭の冷蔵庫には、ケフィアが入っており、日常の料理にも使われています。また小学校の給食にもケフィアが取り入れられているなど、幅広い年代に愛される国民食なのです。

 

実は日本でも、昭和の時代に「ヨーグルトきのこ」という名前で、大ブームを巻き起こしたことがあります。残念ながら、情報の少なかった当時は一般家庭で管理を行うことが難しく、ブームはすぐに去ってしまいました。

ケフィアの効果は？

ケフィアが体にいいのは何となく分かるけれど、具体的にはどのような効果があるのでしょうか？ここではケフィアを継続して摂取することでもたらされる、主な効果をご紹介します。

整腸作用

ケフィアには、ヨーグルトに含まれるよりも多くの乳酸菌に加えて、酵母菌も含まれています。これらの菌が、腸内に存在する善玉菌の働きを応援して、悪玉菌の増殖を抑えてくれます。腸の動きが活性化することで、便秘や下痢を解消し、お腹の調子を整えてくれます。

 

またダイオキシンなどの人体に有害な物質が、腸壁に吸収されるのを阻害し、体外に排出する効果もあります。腸を整えることが健康への第一歩だと考えられている現代にぴったりの健康食品だと言えます。

免疫強化のサポート

ケフィアを摂取することで、免疫力アップに関わるといわれるインターフェロンβの生産量が、通常時の5倍にもなることが分かっています。またケフィアの中に含まれる、乳酸菌が作るケフィランという物質には、腸の免疫細胞のバランスを保つ効果があるので、病気や風邪の予防に効果を発揮します。

ダイエット効果

ケフィアを食前に食べることで満腹感が得られ、食べ過ぎを防げるので、ダイエットにも活用することができます。また、乳酸菌や酵母を体内に取り入れることによって腸内環境が整うことや、ビタミン類やカルシウムなどの体にとって必要な栄養素を含んでいることから、健康的なダイエットを行うことができます。

ストレス解消効果

現代の日本人は、食生活が欧米化するのに伴って、慢性的なカルシウム不足です。日頃私たちが食品や乳飲料から摂取するカルシウムは、腸での吸収率がよくありません。このため、体内のカルシウム量が減ってしまい、イライラや興奮の原因となります。

 

ところがケフィアには、人間の体が吸収しやすい乳酸カルシウムが多く含まれているので、豊富なカルシウムを体内に取り入れることができます。精神の緊張や興奮を緩和することは、健康的に年を重ねるうえで、欠かせない要素です。

抗アレルギー効果

ケフィアを継続して摂取することで、アレルギー反応の原因になると言われている、血液中の総IgE抗体量が減少するということが、実験から分かっています。ケフィアを食べることで、花粉症などのアレルギー対策や体質の改善が見込めると考えられています。

ケフィアを摂取する方法は？

ヨーロッパやアメリカではスーパーなどで手軽にケフィアを購入できますが、日本国内においては、ケフィアの完成品を購入することはできません。これは各国の発酵乳に関する法律（日本では食品衛生法）の内容に違いがあるためです。日本では、各家庭でケフィアを手作りする必要があります。

 

面倒くさく思う方もいるかもしれませんが、ケフィア作りは実は簡単です。ケフィアは寒い土地で生まれた影響からか比較的低めの温度で発酵するので、特別な装置を用意する必要もなく、家庭でも作りやすい発酵乳です。自信のない方はケフィアを作るためのキットを利用することで、さらに安心して作ることができますよ。

まとめ

いかがでしたか。ケフィアの健康効果や美容効果、日本国内でケフィアを摂取する方法について解説しました。整腸作用やダイエット効果など、幅広い効果が期待できるケフィアですが、日本国内では店頭で気軽に購入できないのが残念ですよね。

 

しかし、ケフィアの作り方は意外と簡単で、初心者の方でも気軽な気持ちで作ることができます。気になった方は、まずは手軽にケフィアを作れるキットなどから始めてみてはいかがでしょうか。